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☆「Funny party」から「Starless Universe」のサブスク解禁!
2/14より、my funny hitchhiker「Starless Universe」を
各種サブスクリプションサービスにて配信スタートしました。是非、ご利用ください。
・my funny hitchhiker「Starless Universe」 → こちら

☆2021年1月31日(日) 12:00pm〜
my funny hitchhikerグッズの販売をmfh records オンラインショップにて開始致します!
(☆mfh records web shop → こちら

goods

schedule

new release

□my funny hitchhiker、Live Movie " 20201220251 "
2021年3月31日、リリース開始!
20201220251_dvd
☆ダウンロード版(Full HD) ¥3,500 ※3ヶ月間のストリーミング付き!
☆DVD版 ¥4,000+送料

my funny hitchhiker “2020251” Set List

0.Highway mfh ( opening SE ) 1.OK  2.Love is life 3.本能 4.青すぎる空
5.スクリームドリーマー 6.荒野行長距離列車 7.The Hitchhiker 8.My sunset
9.スープはいかが? 10.風と花 11.Music 12.HITOTOWA
13.Summer Sweet Soda 14.2020

Bonus Tracks
1.20201220251mfh 終演後コメント
2.MV "Starless Universe" モノクロ ver
3.Live 20181007 "Starless Universe" at SIX-DOG,Nagoya
4.20201210 MV"13" Mr.Kondo OUT TAKE

□映像だけではなく、ライヴ盤としての音源も発売!
20201220251_cdr
☆CD-R版 ¥2,500+送料
☆ダウンロード版 (wav&mp3) ¥2,500

1.OK  2.Love is life 3.本能 4.青すぎる空
5.スクリームドリーマー 6.荒野行長距離列車 7.The Hitchhiker 8.My sunset
9.スープはいかが? 10.風と花 11.Music 12.HITOTOWA
13.Summer Sweet Soda 14.2020

☆2021年3月31日から、mfh records オンラインショップにて販売!
(☆mfh records web shop → こちら

Two muffs beat as one

my funny hitchhiker
「Funny party」
1. Highway mfh
2. Starless Universe
3. 風と花
4. クラクション
5. 13
6. スープはいかが?
7. OK
8. 本能
9. Summer Sweet Soda
mfh records / MFHR-1002 ¥3,000+税

☆2020年12月31日から、mfh records オンラインショップにてダウンロード販売!
(☆mfh records web shop → こちら
※ダウンロード販売は、クレジットカード決済のみとなります。
銀行振り込みをご希望の方は、こちら →(こちら)までご連絡ください。

☆my funny hitchhiker 『Starless Universe』 (2020)

☆my funny hitchhiker 『13』 (2021)

☆my funny hitchhiker、サブスク解禁!
9/2より、my funny hitchhiker「Two muffs beat as one」を
各種サブスクリプションサービスにて配信スタートしました。是非、ご利用ください。
・my funny hitchhiker「Two muffs beat as one」 → こちら

☆WEB / 【音楽と人.com】
※my funny hitchhiker『Two muffs beat as one』近藤智洋インタビュー → こちら

☆WEB / 【DONUT】
※my funny hitchhiker『Two muffs beat as one』近藤智洋インタビュー → こちら

☆my funny hitchhiker 『Two muffs beat as one』 Trailer(2020)

・my funny hitchhiker 『Two muffs beat as one』 Trailer(2020)→ YouTube

Two muffs beat as one

my funny hitchhiker
「Two muffs beat as one」
1. 風と花
2. Music
3. HITOTOWA
4. OK
5. Love is life
6. 本能
7. 青すぎる空
8. スクリームドリーマー
9. 荒野行長距離列車
10. The Hitchhiker
11. My sunset
12. スープはいかが?
mfh records / MFHR-1001 ¥3,000+税

☆2020年7月1日から、mfh records オンラインショップにて先行販売!
(☆mfh records web shop → こちら
☆2020年8月5日、 全国CD取り扱い店、Amazonにて発売!

movie

☆my funny hitchhiker funny hitchhiker「OK」(2018)

☆my funny hitchhiker funny hitchhiker「風と花」(2019)

☆my funny hitchhiker funny hitchhiker「The Hitchhiker」(2020)

☆my funny hitchhiker funny hitchhiker「スープはいかが?」(2020)

☆my funny hitchhiker 『Starless Universe』 (2020)

☆my funny hitchhiker 『13』 (2021)

my radio hitchhiker

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NEW ☆マイラジ vol.31 (2021/9/19) → こちら

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☆vol.30(2021/7/25) ※ひろバースデースペシャル!周平編の番外編、五味さんとの出会い! → こちら

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☆vol.29(2021/7/4) ※ひろの夢失敗編 周平編最終回(カートコバーンとの思い出etc.) → こちら

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☆vol.28(2021/6/20) ※日本統一ブーム到来? 周平編第9回(デビューへの道程編) → こちら

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☆vol.27(2021/5/30) ※映像監督河合亮三をゲストに迎えて「20201220251」を語り合う! → こちら

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☆vol.26(2021/5/16) ※We love にんべん&ごま油!周平編第8回(大阪青春編) → こちら

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☆vol.25(2021/5/2) ※近藤 vs カラストーカー!周平編第7回(先生宅にて浪人編) → こちら

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☆vol.24(2021/4/18) ※近藤、カラスから襲撃!周平編第6回(2回目の高2編) → こちら

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☆vol.23(2021/4/4) ※近藤バースデーサプライズ&周平編第5回(恋して留年編) → こちら

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☆vol.22(2021/3/21) ※映像「20201220251」の詳細発表&周平編第4回(LA留学編) → こちら

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☆vol.21(2021/3/7) ※周平編第3回(部活編)&チップスターのテーマ!→ こちら

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☆vol.20(2021/2/21) ※周平編第2回(中学校編)&訂正のブルーズSEP2! → こちら

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☆vol.19(2021/2/7) ※周平編第1回(誕生〜小学校編)&周平のブルーズ! → こちら

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☆vol.18(2021/1/24) ※ヒロ編最終回(The Mammals編) → こちら

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☆vol.17(2020/12/30) ※12/20ワンマン「Funny party」特集&年越しマイファニ〜! → こちら

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☆vol.16(2020/12/19) ※12/20ワンマン直前スペシャル! → こちら

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☆vol.15(2020/12/06) ※ヒロ編第2回(上京編〜セツナブルースター編)&訂正のブルーズ → こちら

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☆vol.14(2020/11/22) ※ヒロ編第1回(行方不明、放浪、脱走、家出編)!→ こちら

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☆vol.13(2020/11/08) → こちら

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☆vol.12(2020/10/25) → こちら

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☆vol.11(2020/10/11) → こちら

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☆vol.10(2020/9/27) → こちら

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☆vol.9(2020/9/13) → こちら

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☆vol.8(2020/8/30) → こちら

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☆vol.7(2020/8/9) → こちら

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☆vol.6(2020/7/18) → こちら

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☆vol.5(2020/7/4) → こちら

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☆vol.4(2020/6/16) → こちら

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☆vol.3(2020/6/7) → こちら

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☆vol.2(2020/5/31) → こちら

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☆vol.1(2020/5/30) → こちら

profile

2018年3月22日、近藤智洋(Vo&G/ex.GHEEE,ex.PEALOUT,ex.The Everything Breaks)、恩賀周平(B/electro53,ex.The Everything Breaks)、宮下裕報(Dr/セツナブルースター,ex.The Manmals)のトリオ編成でmy funny hitchhiker結成。ラウド、スピード、激情を信条に毎月東京で、隔月で大阪&名古屋でのライヴを続ける。2020年1月、満を持してレコーディングに入り、待望の1stアルバム「Two muffs beat as one」を2020年7月1日からmfh records オンラインショップ(こちら)にて、8月5日から全国流通にて発売!

funny party

「Funny party 全曲解説」
my funny hitchhiker 恩賀周平


まえがき

音楽は自由だ。
音楽を聴き、感じ、味わう。

そもそも音楽を語るってのはあまり得意ではないのだが、
でもこの「Funny party」という物語についてぼくが語り、
そのメッセージを感じて貰った上で、もう一度アルバムを聴いて貰えたら、
また違った角度からアルバムを味わって貰えるのではないか?ということで、
今回、私、恩賀周平による「Funny party 全曲解説」という機会を頂けたことは幸いであります。
ただ、コレは、ぼくの個人的な見解であり、
皆さんがそれぞれに感じたものが正解である、ということだけは、きちんと明記しておきますね。

だって音楽は自由だから。

話しは遡り、my funny hitchhikerは、
2020年8月5日にファーストアルバム、「Two muffs beat as one」を全国リリースした訳だが、
サウンドが完成した、6月中旬にミーティングの場を持った。
そのミーティングの際に、「Two muffs beat as one」という、
激しいアルバムとは対極にあるアルバムを創るのはどうだろうか?という話し合いをした。
通常なら、このファーストアルバムを引っさげ、ツアー、ライヴを中心とした活動をしていたと思う。
ただ、それが行えない状況下、バンドとして今、着眼点を変え、
普段やろうやろうと思っていても、なかなか着手しづらい事に時間を割くべきだと、意見は全員一致した。

そう、音楽は自由なのだ。

だから必ずしも、宮下裕報がリズムを担当し、
近藤智洋がギターをプレイしなきゃいけない、なんていう考え方すらも捨て、
録音方法も通常とは違う方法で、それでも楽曲の表情は確実に捉える、
それに成功出来たなら、そんなアルバムが完成したならば、
今後のmy funny hitchhikerというバンドに、物凄く大きな幅をもたらすことが出来るはずだ!ということに、
メンバー一同、期待に胸を膨らませた。
レコーディング開始は2020年9月2日からと決定。
ファーストアルバムをリリースしてからたった1ヶ月足らずにして、
my funny hitchhikerは全く違うベクトルに、大きな一歩を踏み出した。

めちゃ長いまえがきになってしまったけど、
解説するにあたり、そういった背景の中で創られたアルバムなんだ、ということを
どうしてもまず知っておいて貰いたかったんよね。
さて、じゃあここから、恩賀周平が1曲ずつ解説していきますよ。

Here we go !


M1「Highway mfh」

アルバムの1曲目を飾るこの曲は、実は制作期間中、一番最後に完成したインストルメンタルトラック。
アイデアは近藤智洋。
この曲に関してだけは、はっきり言って無茶振りも甚だしかった…笑

というのも、アルバム制作期間の後半も後半、近藤くんが突然、
「周平、せっかくのこの機会だからさ、
なんかさ、砂漠とか荒野を想起させる様なインストルメンタルトラックを創りたいんよね」と、
ギターをストロークし始めた。
そこにぼくがスライドギターを弾き、それをまずiPhoneの音声メモに録音。
それを聴いた二人が、
「いいね!いいね!バッチリ!周平、後宜しくね〜」
「周平さん、お願いします〜」

はぁ? 
あ、後は宜しくね〜って、お、お願いしますって、
おいおい!あんたら、それだけかよ!笑

後日、近藤くんのアコースティックギターのストロークだけを録音し、
そのギターのニュアンスだけを頼りに音を重ねていった。

「世界観」「物語」
ぼくにとって、音楽制作に於いて最も重要なファクター。
楽曲に呼ばれるがままに音を創っていくと、何故かかけ離れていってしまうこともあるし、
呼ばれていないであろう音が、意外にもその曲の裏側の屋台骨になることもある。
テーマが砂漠だからといって砂漠の音を使ってしまうと、音楽としては死んでしまう。
その音を使わずして、聴き手に想像させる事が大切だと、ぼくは信じている。

この曲はその世界観と物語の両立に成功した、いや、何がなんでもさせなきゃならなかった。
イメージングにほとんどの時間を費やし、制作はほぼ2日間で終了。
ただ、結果、近藤くんのこのギターストロークが、後に絶大なる効果を産んだのは言うまでも無い。

☆my funny hitchhiker「Highway mfh」(試聴用) → こちら


M2「Starless Universe」

今回のアルバムコンセプトの深い階層に「乾き」というキーワードがあった。

何故「乾き」だったのか?
その理由を、言葉にするのは難しい。
抽象的で申し訳ないが、アコースティックサウンドを中心としたアルバムを創るとなると、
どうしても妙な「湿度」というのがまとわりついてくる。
その湿気を取り払い、ドライにまとめ上げたい、ずっとそう思っていた。

さて、この「Starless Universe」は、
my funny hitchhiker結成時に、ライヴでよく演奏していた曲だ。
初めてこの曲をリハーサルでセッションした時、
近藤くんが描く歌詞の世界が素晴らしいと感じたのを記憶している。

ただ、レパートリーも増え、
バンドとしての方向性等、だんだんと輪郭がはっきりしてくるにつれて、
「Starless Universe」は、自然と演奏する機会が減っていった。
しかし今回、アコースティックメインのアプローチにした事により、
この曲に完璧な「ヒカリ」が当たった、そんな感触があった。

良く聴いて貰えれば解るが、
この曲の2番にはAメロの繰り返しが無い。
そう、最初から必要無かったんだと思う。
逆に、それだけ凝縮されたメッセージが詰まっていると言える。

「星の無い宇宙」

コレを如何に音で表現するか?
レコーディング前から、アレンジ、サウンドに関して明確なイメージがあった。

キーワードはやはり「乾き」

まず、一切の湿度を排したアコースティックギタートラックを仕上げた。
でもそれだけでは何かが足りないと感じ、もう一度歌詞に目を通し、
そうだ、漂うサウンドが必要なんだ、ということに気が付いた。
早速エレキギターにエコーを掛け、揺らし、こする様に弾く、
ぼくが最も得意とするプレイスタイル。
これがピッタリとハマった。

間奏には星屑をイメージしたピアノ。
そして、その中で唄う近藤智洋の「叫ばない叫び」
それ以外、もう何一つとして必要とするものはなかった。

☆my funny hitchhiker 『Starless Universe』 (2020)




M3「風と花」

生と死。
これは誰しもにとって逃れる事の出来ないテーマであり、現実である。

近藤智洋が表現する死生観、
それが色濃くmy funny hitchhikerの楽曲に反映されている曲が、
この「風と花」だと、ぼくは思う。

例え、終着点が解っていたとしても、
止む事の無い葛藤、虚無感、救いを求める祈り、そして願い。
それらの感情を1曲の物語として、世界としてまとめ上げることが出来なければ、
今回、この曲をリリースする意味が無い、そう感じていた。

「Two muffs beat as one」の1曲目に収録されている、この「風と花」
アルバムバージョンが表側からの表現だとしたら、
今回は裏側からえぐる様に描くことによって、
この曲の深さをより感じて貰えるはずだと、音像をイメージングしていった。

作品とは、明確なイメージが練れていれば、もう半分以上出来上がった様なもの。
後はソレを具現化していくだけだ。
だからこそ、しっかりとイメージングに質の良い時間を掛ける。
この曲は、今回の録音方法ならではの録り方がフィットした。
いや、この録り方で無ければ完成し得なかった。

まず、ベーシックトラックに近藤くんのメロトロンを録音。
メロトロンとは、The Beatlesの「Strawberry Fields Forever」のイントロに使われている
回想的な音色が出る楽器。
その後は、パズルのピースを合わせる様な感覚で、
ピアノ、アコースティックギター、リズム、ベース、エレキをバラバラに録り、
歌詞の場面場面に合わせ、フレーズを組み立てていく。

今回、ヒロは木製のステックでは無く、
ブラシという、ピアノ線の束の様なステックを多用した。
木製より、更に細かいニュアンスが出せるからだ。
前半はその繊細なニュアンスのシンバルから、
後半は、叩きつけるようなスネアの連打へと。
そこに、昇華していく様な近藤智洋のメッセージを、感情を、サウンドへと変換していく。

最後に、リフレインされ続けるピアノ。
この音は、自力ではどうする事も出来ない現実を目の前に、
ただ立ち尽くすでしかない今のぼくたちの姿、そのものなのかも知れない。

☆my funny hitchhiker「風と花」(試聴用) → こちら


M4 「クラクション」

「周平!これ、ヤバイよ!クラクション1曲目に持ってきたい!
あーもう、めちゃくちゃかっこいい!最高!」
と、近藤くんからの電話。

「あ、い、いや〜、そ、そう?
も、もちろんええ感じやねんやけど、この曲をい、1曲目て、
近藤くん、ちょっとそれはどうかなぁ〜?
んでね、近藤くん、毎曲仕上がるごとに1曲目にしたいしたいて言うてるやん?
ま、それはええ事やねんけど。
近藤くんがどうしてもクラクションを1曲目にしたい!って言うなら、
反対はしないけど、ち、ちょっと、もうちょっと落ち着いて考えてみて」

遂に殿、ご乱心か?笑
それくらい、クールに仕上がった
この「クラクション」というトラックについて解説していこう。

曲の肝となるピアノとクラップ。
アイデアは近藤智洋。
このピアノは、PEALOUT時代の近藤くんらしさを彷彿させながらも、
my funny hitchhiker的に正解な音色に落とし込むにはどうしたら良いのか、
ぼくの頭を悩ませた。

ちょっとコレは、自分の力だけでは到達出来そうに無いと判断、
近藤くんと2人で音色を追求した。
アタッキーだけど潰れない、そんな音色が完成、
そこから一気に全体のサウンドのイメージが広がった。

クラップの録音って、実はね、結構手が痛くなるんよね。
最初は見事に3人の息が合わず、思わず爆笑。
何度もトライしていくと、「ゴメン、ちょっと手が…」でまた爆笑。
何とか、まるっと録り終えた3人の「はぁ、つ、疲れた…」でまたまた爆笑。

それから場面展開に合わせ、ヒロの怪し気なリズムを適材適所に配置し、
近藤くんのトーキングラップの様な、リズミックなボーカルもバッチリハマり、
ほぼ完成か?というときに近藤くんが、

「間奏に、意味深な時間を入れたいんだよね」

おぉ、そりゃ是非是非トライしてみようよ!
マイクを掴み、「午前2時6分、午前3時18分…」とつぶやく様に唄い始めた。
なるほど、Bメロの、「何度も起きて、寝返り打っても、繰り返し響く」の歌詞に呼応する様な、
しかもその時間達は、my funny hitchhikerに因んだ日付け。
忍ばせた手紙がハマっていく感じ。

さて、残すはギターソロ。近藤くんから、
「周平、この曲のギターソロはね、アバンギャルドな、変態的な、
ちょっとアタマがイかれた感じのフレーズ、いっちゃって!」

なるほどね。だって「クラクション」だもんね。
まずはギターを一切触らず、イメージだけを練って、
チューニングをし、音色を決め、えいっ!と。
1テイクで終了。これ以上、弾く必要無し。

ミックスも終わり、音を2人に送る。
もちろんメールの件名は
「劇薬」笑

すると、すぐに近藤くんからの電話が鳴る。
「周平!これ、ヤバイよ!クラク…」笑

追伸
間奏の「午前9時15分」問題については、マイラジVol.20を参照してくださいね。笑

☆my funny hitchhiker「クラクション」(試聴用) → こちら

クラクション日付


M5 「13」

今回のアコースティックメインのアプローチにしたアルバム、
「Funny party」を創るにあたり、決めていたことがある。
バンドのアコースティックバージョンにありがちな、
「エレキをアコギにしただけ」なモノにしないこと。

ソレは、いわゆるミュージシャンの
自己満足的要素が濃いモノになりがちだと、ぼくは想像する。
特にmy funny hitchhikerの様なバンドには、
そういうサウンドは、正直求められていないだろう。

この曲は、ライヴのアンコールでモチーフ的なカタチで演奏はしていたものの、
まだいろんな部分が実験途中だった。
未発表の新曲ということもあり、どの様なサウンドに持っていくか、
そのキーワードになったのが、
如何に「my funny hitchhikerらしいアコースティックサウンド」を目指すか?にあった。

荒々しい近藤くんのアコギ、ヒロらしい煽られるビート、
うねりをあげるボトムライン、ヒステリックなエレキ。

いつだったか、近藤くんにこの曲のタイトルは
「13」が良いと思うよって話をしたことがある。
海外では、不吉な数字とされていたりするが、
13という、割り切れない数字が好きだ。
でも何よりこの曲はmy funny hitchhikerにとって、
13曲目のレパートリーだったからだ。

唄入れの日に、近藤くんが完成した歌詞を持ってきた。
目を通して、カッコいい歌詞だと知ったが、
いかんせん、この完成した歌詞で唄ったことが無い。
楽器の演奏なら、初見でも弾けるかも知れないが、
「唄」ってのは、そんな世界ではない。
何かの「ウェイト」が乗って無ければ、
人の感情を揺さぶることなどでき得るはずもない。

しかし近藤マジックは起こるのだ。

苦戦覚悟で挑んだ唄入れ。
マイクを掴み、1テイク目は様子見。
2テイク目で感触を掴んだ後の3テイク目…

コレはキマったなと、最初に目と目を合わせたのは、
何故かぼくとヒロだった。

☆my funny hitchhiker 『13』 (2020)




M6 「スープはいかが?」

3人集まれば文殊の知恵。
昔の人は上手く言ったもんだなぁ、と思う。

ぼくら、my funny hitchhikerは3人共お酒を良く呑む。
3人で居る事自体が大好きなバンドだ。
その時間、他の何かに充てれば? そういうのは野暮ってやつ。
3人で居られる事そのものが既に奇跡的なんだという事を、
全員知っているから。

ある日近藤くんが、
「自宅ライヴをmy funny hitchhikerだけの楽曲縛りでやってみたから、
時間があったら聴いてみてね」と、ファイルを送ってくれた。

その中にこの「スープはいかが?」のリアレンジバージョンがあった。
なるほど!このアプローチはカッコいい!と、すぐに食いつくわたくし。
よし!コレをブラッシュアップすれば、即オッケーだ!と盛り上がる。

といっても、一筋縄では満足しないわたくし。
存在感は薄くても、推進力に関わるリズムを録音中、
ヒロに、「こういう感じで叩いてみて」とリクエスト。

「周平さん、ぼく、出来ません!」

えー!
そない難しいフレーズじゃないやろ?ちょっとブラシ貸してみ。
と、ぼくがトライ。

「あれ?出来るで!宮下くん、ちょっと難しく考え過ぎてるんちゃうか?」

ヒロ、再度トライ!

「周平さん、何故か出来ません!」

えー!
ちょっと寝てた近藤くんがむくっと起き、「ぼくにもやらせて」
どーぞどーぞ。

「あの、わたくしも出来るんですけど…」

えーーー!
爆笑の渦が巻き起こる。笑
でもコレは、実はパーカッション系のレコーディングでかなり良く起こる現象。
案外そんなもんなんだよ。
だが、勢いはそのままに、スパイスとパンチの効いたトラックが出来上がっていく。

そして唄入れ。
またまた近藤マジックが起こる。

マイクチェックをし、椅子に座ったまんまの近藤くんが唄い始めた。
何とも言えない、絶妙なルーズさがこのトラックにピッタリハマった。

「近藤くん、もうバッチリオッケーちゃう?」
「そ、そうか!よしっ!呑むか!」笑

ま、案外そんなもんだったりもする。
だいたい、話やアイデア等がなかなかまとまらないプロジェクトは、
何かしらの「相性」に問題があることが多い。
でもソレは、誰かが悪いって話ではない。

ただ、ぼくらは、ワイワイ3人で話してるうちにどんどんアイデアが産まれ、
ソレをカタチにすることが出来ている。
だから、今日のmy funny hitchhikerがあると感じている。

最近気が付いた事。
マイラジ等で、このバンドの事を良くご存知の方は解って頂けてるかと思うが、
何故か3人集まれば、全員「ボケ」と「ツッコミ」ができる。
普通はなかなかそうはならない。

ま、一番ボケてるのわたくしですが、何か?笑

☆my funny hitchhiker「スープはいかが?」(試聴用) → こちら


M7 「OK」

2018年4月、近藤智洋、宮下裕報、恩賀周平の3人は、初めて音を出した。
その曲がこの「OK」だった。

「OK」
新しいバンドの船出の1曲目にこのタイトル。
実に近藤くんらしい、真っ直ぐな姿勢を現したタイトルに清々しさを感じた。
だから今も、my funny hitchhikerの代表曲の中の1曲だと、ぼくは思っている。

度々、ソロでの近藤智洋と恩賀周平の2マンライヴを行う際に、
せっかくだからmy funny hitchhikerの曲の中から
アコースティックバージョンをやってみようよ、と着手したのがこの曲。
この頃から雛形は出来ていた。

だが、ぼくらは3人でmy funny hitchhiker。
その雛形の上に、ただ宮下裕報の打楽器を足せばそれで良し、という訳ではない。
今一度、この曲が持つ「リズム」を見つめ直す必要があった。

今回の「Funny party」全曲通して言えることだが、
どの楽器に、どの仕事をさせるか?
そして、如何にmy funny hitchhikerのアルバムとして成立させられるか?
コレが最大のテーマだった。

3人で一斉に音を出して創られた1stアルバム「Two muffs beat as one」に対し、
個別に録音したものをまとめ上げ、
my funny hitchhikerとしての作品にするという真逆の発想。
既成概念に囚われていては絶対完成はしない。
ヒントというのは、実は視点を変えれば、あちらこちらに存在するもの。
この曲のサウンドをまとめる際にヒントとなり、
効果を発揮したツールが「ディレイ」というエフェクトだった。

専門的な話をすると長くなるので割愛するが、
簡単にいうと、カラオケ等で使われる、エコーに近い効果が得られるもの。
ディレイというものは、響きもリズムも産み出すこともできる。

このディレイを使い、リズムを構築していったのだが、
普段、あまりリズムに使うツールでは無いので、フレーズの構築が難しかった。
最初は手間取ったが、ヒロのフレーズにディレイが絡み、
近藤くんのアコースティックギターが曲にハマり、ユニークなトラックが完成。

さて、ベースライン。
「Two muffs beat as one」で創ったライン以外、なかなか出て来ない。
一度染み付いた印象が拭い切れないからだ。
こういう時は、楽器を持ってあーだこーだやると、
だいたい良い結果が得られないコトが多い。

だから一度、曲ごとアタマから外し、「寝る」笑

他の人から見たら、
完全にレコーディングを放棄してるか、休んでるようにしか見えないと思う。
でも、ぼくの中では「寝る」ことと「睡眠」とは全く違うんよね。
なんか、寝ようとする時にアイデアやイメージが産まれやすくなるんよね。
理由は解らないが…。
ただ、そのまま寝てしまうと、単なる睡眠になることは言うまでもないが。笑

イメージが出来て、初めて楽器を持つ。
その方が断然結果が良い。
そのリズムとアコースティックギターと
ベースラインが織りなす独特の広がりを持ったトラックの中で、
泳ぐように唄う近藤くんのボーカル。

ほぼ出来上がったかなって時に、近藤くんから
「周平さん、暴力的なスライドギター、よろしく〜」

あ、あんた!
か、簡単に言うなや!
しかも、いっつももう終わりかなっちゅう辺りで、またそないな難題を…
全く、人づかい荒いのぅ〜 笑

☆my funny hitchhiker「OK」(試聴用) → こちら


M8 「本能」

バンドを続けていると、当然ながらレパートリーが増えていく。
対バンありのライヴとなると、
持ち時間的に、どうしてもセットリストから外れる曲が出てきてしまう。
でもこの「本能」という曲は、何故かセットリストから外れる確立が低い。
理由はいろいろあるが、近藤くんがこの曲が好きなんだと思う。

my funny hitchhiker内でこの事を「近藤、本能好き」という。笑

「OK」同様、
近藤智洋、恩賀周平のソロ2マンのライヴのリハーサル中に、
この曲のアレンジの雛形が出来ていた。
アコースティックライヴでは、近藤くんがピアノ、ぼくがエレキで演奏してきた。

この「本能」という曲は、ピアノとの相性がとても良い。
だからまず、近藤くんのピアノから録音していった。
そのピアノトラックに対し、
エレキを入れたとたん、違和感を感じてしまった。

「わ! なんか、湿気を感じる…いかんいかん、これはマズイぞ」と。

ライヴだと何の違和感も感じなかったのになぁ…
ま、これだからレコーディングってのは面白い。
エレキギターは漂う様な、あまり主張の無いフレーズに変更、
ぼくはちょっとこの曲から「離脱」した。

集中してレコーディングをしていると、
曲が目の前に張り付いたかのような感覚に陥ることが良くある。
こういう時は、曲との距離をすこし置くコトで解決する場合が多い。

だからといって、レコーディング自体から離脱する訳では無く、
違う曲のミックス等の作業を行ったり、
何と無くマスタリングの方向性を試したりと、
曲とは直接関係の無い作業をしているうちに、
自然と良い距離感が出来てくる。

さて、良きタイミングで再びこの曲の制作に入った時に、
みんなでアイデアを出し合い、ヒロのシンバルを入れることにした。

スティックの先に綿が付いた「マレット」というものを使い、
段々とクレッシェンドさせていく。
グッと曲が力強く、重厚になった。
もう、ここに近藤くんの唄がのれば、
良い感じになるのでは?と思ったのだが、
なんか、もうひとつピースが足りない気がしてた。

「ん〜、フレットレスベースはどうだろうか?」

普通、ギターやベースにはフレットといって、
ネックの表面に、音程を決める、
鉄製の筋の様なものが着いているのを目にした方も多いと思う。
しかし、フレットを無くすと、音程は自由になるが、
弾き慣れていないとプレイはかなり難しい。

だが、音色、アプローチとバッチリハマっていたので、
何度もトライし、やっと完成した。
因みにフレットレスベースをレコーディングで採用したのは、今回が初めて。

後は近藤くんの唄が全てを活かしてくれた。
メロディアスだが、ビターなトラックが完成した。

皆さんにも、このバージョンを聴き込んで貰って、もっと
「本能好き」
になってくれれば、コレ幸いである。笑

☆my funny hitchhiker「本能」(試聴用) → こちら


M9 「Summer Sweet Soda」

my funny hitchhiker内ではこの曲を「S.S.S」と呼んでいる。
この「Funny party」という物語をを制作するにあたり、
具体的な決め事があったとするならば、
最後はこの「S.S.S」で締めくくるということだった。

個人的な感覚だが、
この曲を何かに例えるとするならば、
「底抜けに青い空」を連想させる曲の様にぼくは思う。

その青い空は、
誰かにとっては思わず外に飛び出したくなる様な空かも知れない。
或いは、また他の誰かにとっては、
その青い空を見ただけで、
目を背けたくなる様な気持ちになる空なのかも知れない。
もしかしたら、そんな感情を「ブルーズ」と呼ぶのかも知れない。

この曲の冒頭、
近藤くんとぼくが向かい合いアコースティックギターを弾き、
そこに近藤くんのハープを重ねた瞬間、
「これだよね」って感触があった。
鈴虫が鳴きはじめ、
オレンジ色した空気が優しくすっと袖口を撫でる…あの感じ。

そこから一転、ヒロのパーカッションを多用した軽快なリズム、
近藤くんの乾いたアコースティックギター、ハープ、
3人で叩いたクラップ、ベース、エレキギターが歌い出す。
灼熱の夏から秋へと移り行く、その様をサウンドにまとめていった。

そうそう、唄入れの際、
ちょっと曲の構成がわからなくなった近藤くんが
「あはは」と吹き出してしまったんよね。
でもありでしょ、あり!あり!
ここ、カットなんかしないよ!
コレがmy funny hitchhikerの「Funny party」でしょ?
最高の締めくくりとなった。

全曲のミックス、マスタリングを終え、
やっと初めて曲順通りに聴いてみる。
必然的にアルバムの完成形を
世界で初めて聴くのがぼくって事になるよね。

iPhoneに全曲ぶち込み、イヤフォンを耳に突っ込む。
何だか、ちょっと言葉にならない、
不安とドキドキ感が入り混じった様な
複雑な気持ちを抑えつつ、プレイボタンを押す。

両耳から聴こえてくる、それまで1曲1曲個別だった物語が、
アルバムというひとつの物語になる瞬間…。

もうこれ以上、何も言わないよ。

☆my funny hitchhiker「Summer Sweet Soda」(試聴用) → こちら


あとがき

まえがきにも書いたけど、
音楽を言葉にして語るってのは、ホンマ得意ではない。
なかなか言語化出来ないから音で表現したいと思っているぼくに、
全曲解説という大役は、ハードルが高かった。

ある日近藤くんが、
「今回のアルバムは、サウンドプロデューサーとして、
周平が持つ感性を存分に活かして創って欲しいんだよね」って言ってくれた。

その時、彼が一体ぼくに何を言わんとしているのかが、痛い程伝わってきた。
だから、このアルバムについてだけは、
ぼくが語らねばならないんだなって思ったんよね。

またまた長くはなってしまったけど、
つまりはこういうアルバムって事なんだ。

「砂漠を縦断する一本のハイウェイを降りれば、
そこには星の無い宇宙が広がっていた。
痛みを超えた痛みを抱えた大切な人との別れを経て、
一行は一軒の店に入る。

繰り返しループされる劇薬の様なリズムに合わせ踊り狂った後、
一行は13のブルーズに襲われる。
百も承知で、灰汁と悪が入り混じったスープを飲み干してしまえば、
ふと、鳥達の口ずさむ声が聴こえてきた。

「OK.All Right」

ハンターが狙いを定め獲物を狩る様に、
本能のまま、ひたすら旅を続けてきたヒッチハイカー。

突然のスコールにびしょ濡れになった3人のヒッチハイカー達は、
国境を超え、見知らぬ街へと。
笑いながら、唄いながら…。

人種も性別、ごちゃ混ぜの世界の中、
「ハート」というコンパスだけを頼りに、また旅を続けていく。

「Funny Party」

my funny hitchhiker 2020年の物語。
君はこんな物語を聴いてみたくはないかい?
君はこんな物語を感じてみたくはないかい?
こんな物語の結末を、君は知りたくはないかい?

それは、
my funny hitchhikerのファーストアルバム「Two muffs beat as one」と、
このアルバム両方を一気に聴いて貰えたら、
きっと全てが解るはずだよ。

さぁ、ここからまた、新しい旅に出ようか」
(恩賀周平ホームページ stickyより)


自由な音楽がここにあるから。

最後まで読んでくれてありがとう。

my funny hitchhiker 恩賀周平


追伸
2020年という年を、河合さん自身、スタッフの方々も含め、
映像というカタチで見事なまでにマイファニをパックしてくれた。
河合亮三監督に、ホンマありがとうを。

そして、自分のパートを録る日でも無いのに、
スタジオに現れ「マジ最高じゃないですかー!」と、
ずっとエールを送り続けてくれた宮下裕報。
彼の事を「ミスターマイファニ」と感じているのは、
果たしてぼくだけだろうか?笑

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